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#介護のこと

【解説】介護タクシーとは? 料金から使い方、福祉タクシーとの違いまで

介護タクシー利用を検討しながら、こんなお悩み抱えていませんか?

・介護タクシーってなに?
・保険は適用されるの?
・どうやって選べばいいの?
・福祉タクシーと何が違うの?

介護タクシーを上手に使えば金銭的にも身体的にも負担が少なく移動することができます。

また、介護タクシーと福祉タクシーは混同されがちなサービスですが、「介護保険が適用されるかされないか」という大きな違いがあるのです。

本記事では、介護タクシーの利用で気になる点や福祉タクシーとの違いなどをご紹介していきます。

介護タクシーってどんなもの?

介護タクシーとは?

介護タクシーは訪問介護のサービスのひとつで正式な名称ではありません。

厚生労働省が平成15年4月に行った介護報酬改定では、いわゆる“介護タクシー”のことを「通院等のための乗車又は降車の介助を行うサービス」と定められました。

保険が適用になる場合も

介護保険で定められた範囲で介護タクシーを利用するのであれば、介護保険が適用され経済的な負担を軽減することができます。

しかし、同じ“介護タクシー”という名称のサービスであっても、サービスの内容によっては介護保険が適用されない場合もありますので、事前に確認することが大切です。

介護保険が適用になるケース

介護保険の対象となる方

介護保険の対象となる方は、自宅や有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅などにお住まいの方の中でも、ひとりで公共交通機関を利用することのできない要介護1から5の方が対象となります。

要支援に該当する方は介護保険から対象外となりますので注意しましょう。

介護保険が適用となるサービス

介護タクシーの料金が介護保険が適用になるのは、日常生活や社会生活を行う上で必要であると判断された時に利用された場合のみです。

具体的な例は以下の通りとなっています。

・通院
・補装具・補聴器などの調整
・預金の引き下ろし
・選挙投票や公的な届出

判断が難しい場合は、ケアマネージャーに相談するといいでしょう。

介護タクシーの使い方は?

ケアマネージャーにお願いすると安心

ご自身で介護タクシーを探すこともできますが、介護保険の適用の有無のチェックや介護の対応範囲なども業者によっても様々になります。

ですので、特に初めて介護タクシーを利用するのであれば、ケアマネージャーに相談することがオススメです。

ケアマネジャーを通じて介護保険が適用となる最適な介護タクシーを選ぶとより安心して利用できます。

介護タクシーを選ぶ時の注意点

基本的に介護タクシー選びはケアマネージャーを通じて選べば問題ありませんが、どうしても運転手の人柄や特徴は好みもありますので、利用を重ねながらご自身やご家族で見極めていくことが必要になります。

特に、定期的に通院が必要な方にとっては、より安心してお付き合いのできる運転手を選んでいくことが大切です。

介護タクシーの気になる料金は?

介護タクシーの料金の計算は

・「距離で計算する場合」
・「回数で計算する場合」

の2種類の方法があります。

距離で計算する場合は、一般的なタクシーのように距離に応じてメーターの値段が上がり、回数で計算する場合は、回数や時間に応じて料金が加算されます。

どちらも介護タクシーを手配する会社によっても異なりますが、介護保険が適用となる場合はご自身で負担する金額は1割となりますので、対応範囲であれば介護保険を適用するといいですね。

介護保険対応外のご利用の際であっても、ケアマネージャーを通じて料金を確認を忘れずにしましょう。

介護タクシーと福祉タクシーの違いは?

そもそも福祉タクシーとは?

福祉タクシーは介護タクシーよりも対応範囲が設定されている場合も多く、福祉系の送迎サービスや日常の買い物など利用用途に限りがありません。

ですので、主に介護保険の適用範囲外の移動に利用される場合が多いです。

運転手が異なる

介護タクシーの運転手は、「介護職員初任者研修」などの資格を持つスタッフが担当するのに対し、福祉タクシーの運転手は、介護の資格を持っていない方も担当することがあり、乗降車の介助を伴わないサービスもあります。

介護の免許を持っていない運転手の場合は、乗降車の手伝いをしてもらうことができないので注意しましょう。

保険適用の有無

先ほどご紹介した通り、介護タクシーでは対応範囲であれば介護保険が対応されますが、福祉タクシーでは介護保険は対応されません

介護保険の適応を考えている方であれば、介護タクシーの利用がオススメです。

負担を減らすのであれば介護タクシーを利用しましょう

ここまで介護タクシーの気になる点についてや福祉タクシーとの違いについてご紹介していきました。

ご自宅に車があっても車いすやストレッチャーを利用する方の移動は難しいこともあります。

そのような時は介護保険が適用となる介護タクシーを上手に利用すると無理せずに移動ができるはずです。

ぜひ、この記事を参考に介護タクシーを選んでみてくださいね!