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慢性的な鼻づまりに日々悩まされている筆者。
鼻中隔湾曲症&肥厚性鼻炎と診断され、ひとまず後者を改善するために、鼻粘膜をレーザーで焼灼する治療を受けてみました。(はじめてだったので片鼻ずつ、日にちをあけて2回受ける予定でした)
施術から4ヶ月ほど経ったので、当日の様子や術後の経過をレポしていきます。
そもそも鼻レーザー(鼻粘膜焼灼術/下鼻甲介粘膜焼灼術)とは
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鼻レーザー? 鼻粘膜レーザー? この治療法、聞いたことありますか? なにそれ?という方向けに、まずは鼻レーザーの概要をお伝えしておきます!
鼻の粘膜をレーザーで焼き、粘膜を新たに生まれ変わらせる?
一般的に「鼻レーザー」などと呼ばれる「鼻粘膜焼灼術/下鼻甲介粘膜焼灼術」とは、鼻の粘膜をレーザーで焼く(あるいはアルゴンガスで凝固させる)ことで、粘膜下のアレルギーに反応する細胞を減少させ、その症状を抑えるという手術。
焼かれた粘膜は、施術後一ヶ月程度で「抗原が侵入しにくく腫れにくい新たな粘膜」に生まれ変わるのだそうです。ハウスダストやスギ花粉へのアレルギーにも有効性が期待できるとのこと。
わたしの場合はアレルギーというよりは、慢性的な鼻炎(&血管収縮剤入り点鼻薬の使いすぎ…)によって鼻粘膜が肥厚してしまったため、それを焼いて腫れた粘膜を少しスリムにしようという意図から、この治療をすすめられました。
「手術」と言っても施術時間は20〜30分程度。費用も5000円程度
あらかじめ「施術時間は20〜30分程度で、もちろん日帰りOK。後遺症もなく、とても簡単な手術です」との説明がありました。
ただし、
- 「1週間程度はかえって鼻がつまりやすくなる」
- 「はじめての人には片鼻ずつ期間をずらしての手術がおすすめ」
との補足も。
言われるがままに、一週間期間を空けて片鼻ずつ施術の予約を取りました。
【結論(術後4ヶ月後の所感)】微妙…泣 むしろ悪化?→片鼻で中断
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まずは結論から。
「やってよかったっぽい…?」と効果を感じる瞬間もあります。これはきっと、肥厚性鼻炎が改善されたから。
でも、正直言って鼻づまり自体は微妙……。むしろ悪化……?
指で触ってもわかるほどぶよぶよに腫れていた粘膜は、術後、たしかにスリムになりました。なのに、鼻の奥の奥には詰まりを感じることが以前より増えた気がする……。
このような感想を抱く理由は、たぶん肥厚性鼻炎のほかに診断されていた「鼻中隔湾曲症(鼻の左右を仕切る骨が曲がっている)」のせいなのではないか、というのが、現状のかかりつけ医による見解です。
もともと鼻中隔湾曲症は「重症、というわけではない」と言われていたのですが、レーザーによって肥厚性鼻炎が軽減され、以前より取り込める酸素量が増えたので、その分骨が曲がっていることによる詰まりが際立って感じられるのではないか、と。
なるほど……。
しかし、それがあまりにも辛く、ついでに術後3週間前後の予後も控えめに言って「地獄」だったため、もう片方の鼻の施術はキャンセルしてしまいました。
術後に感じはじめた鼻中隔湾曲症による鼻づまりと同時に、あの3週間を味わうのは正直きついです。
……
そんなレーザー手術でしたが、当日の流れやその後の経過についても箇条書きながらレポしていきます。
【手術当日】術中は無痛。地獄は術後にはじまった
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※あくまでも個人の感想&症状であることをご承知おきください。
【当日19時すぎにクリニックに到着】
迎えた手術当日。左の鼻の施術でした。
はじめにいつも通りの鼻腔内の掃除があり、その後さっそく麻酔薬の染み込んだ綿を詰め込まれます。
そのまま20分待機。
苦しいという感覚はあまりありませんでしたが、歯や歯茎にまで痺れがまわり、不思議。
とはいえ、こんなんでほんとうに鼻を焼いても痛みを感じないほどの麻酔が効くのか…? と疑念を抱きつつ待ちます。
20分経過後、手術は容赦無くはじまりました。
普段の処置で扱うような金属器具を鼻に入れられると、「もう焼いてますよ」とのこと。
ん? ほんとうに?
そして、噂には聞いていた肉が焼ける香りが……
あ、これわたしの肉が焼ける匂いなんだ……と理解すると同時に、綿麻酔の効果を実感。
ときどきズキンと痛む瞬間もありましたが、基本的には無痛でした。注射での麻酔は一才していません。
どちらかというと器具で無理矢理開かれている鼻の入り口の方が痛かった……。
そのまま10分程度で手術は無事に終了。なんと言っても片鼻なので、施術は超短時間です。
術後1時間は「飲食NG」と、ここではじめて知りました。
夕飯時だったので、先に食べておけば良かったと後悔。
(麻酔が喉まで効いており、誤嚥しやすいことが理由なのだそう。)
20時にはクリニックを離脱しました。
その後しばらく左の鼻の感覚はなく、呼吸できているのかそうではないのか分からないまま、とにかく帰宅。
そして、つらい「術後」がはじまったのでした…
【21時ごろ(手術が終わったのが20時ごろ)】
帰宅。麻酔が切れ、施術箇所がじんじんと痛くなりはじめました。ときどき鼻血が滲むのを感じます。
【24時ごろ】
意外にもそのじんじんとした痛みはすぐに引きました。
しかし、左の鼻が完全に鼻閉。
使い物になりません。呼吸がしづらく眠れず。
パニックにならないようにあらかじめ鎮静剤を飲んでいましたが、それでもイライラ…
【2日目〜】眠れない日々、そしてかさぶたとの戦い
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2日目
まったく眠れず一晩を過ごし、よなよな仕事をしていました。
鼻閉はひどいものの、痛みはなかったです。
6時頃、突如鼻が通った瞬間があり、3時間程度睡眠……。
2日目は鼻血もあまり出ません。
片鼻だけの施術だったおかげか、味覚もありました。
ただし、未処置の右鼻も正常なわけではないので、こちらが詰まると焦ります。こちら(右鼻)に関しては血管収縮剤入り点鼻薬使いまくり。(※だめな例です)
日中は時々呼吸ができていたのですが、夜がちかづくにつれてふたたび完全に鼻閉。鎮静剤を飲み、鼻腔拡張テープをつけて眠ります。
体験ブログを読むと、よく「鼻水が永遠に出る」というものを見かけるのですが、わたしの場合はむしろ逆で、どちらかというと鼻腔内ががさがさに乾燥している感じでした。
3日目〜1週間
3日目は前日の睡眠不足がしわ寄せしたせいか、さすがによくねむれました。
しかしながら、鼻は全然詰まっており、外側から鼻が変形して見えるほど腫れてます…でももはや気にはならず。
そんな感じで1週間、鼻腔内の腫れによる鼻づまりと格闘していました。
1週間〜1ヶ月
1週間くらい経つと、さすがに鼻の腫れは引きました。
しかし、鼻腔内にかさぶたが生成され、今度はかさぶたのせいで鼻づまり…。鼻の奥の方にかた〜く張りついているので取れません。今度はかさぶたとの戦いです。(かさぶたが時々取れると、鼻水や鼻血の嵐)
この段階で、もう片方の鼻のレーザー予約をキャンセルしました。
そして、1ヶ月後くらいまで、かさぶたとの戦いは続きます。
他の方のレポを読むと、この戦いが終わればついに鼻開通……という方が多いようなのですが、わたしの場合はそうはならず絶望。
いまいち改善されないまま、4ヶ月が経過し、今に至ります。
用意しておいてよかったもの3点
このように実に辛い術後だったのですが、とにかくわたしの場合は、以下の3点には実にお世話になりました。
これから鼻レーザー手術を受ける方の参考になればうれしいです。
鼻腔拡張テープ
術後は鼻腔内が腫れてしまい完全に閉じてしまうので、少しでもそれを拡張してくれるこのアイテムにはかなり救われました。なかでも、ハードタイプ(エクストラ)はかなり強力。
やわらかいティッシュ
なにかと気になって鼻をかんだり、鼻血を出したりしていたので、やわらかいティッシュも用意しておいてよかったです。これがなかったら、鼻の下まで傷ついていたことでしょう。
鼻洗浄器+専用洗浄液
しみることなく安全に鼻うがいができるキットです。
かさぶたが張りついて苦しい時期の救世主。術後翌日から使用する方も多いようですが、わたしは術後1〜2週間後から使い始めました。
鼻レーザーに感じたメリット&デメリット
片鼻のみではありますが……実際に自分が鼻レーザー手術を受けてみて感じたメリットは、
- 肥厚性鼻炎(鼻粘膜の腫れ)による詰まりが改善されたこと
- 鼻中隔湾曲症の症状を自覚できたこと
の2点です。
レーザー手術を受けるまでは、ただただ「鼻が詰まる」と感じていたため、その原因が肥厚性鼻炎なのか、それとも鼻中隔湾曲症なのか、はたまたその両方なのか判断がつきませんでした。
特に、鼻中隔湾曲症については「めちゃくちゃ曲がっているというわけではない」とのことだったので、あまり深刻には考えていなかったのです。レーザー後のこの鼻づまりが鼻中隔湾曲症によるものなのだとしたら、わたしが次に検討すべきは、鼻中隔湾曲症の手術……。
そのことが明らかになっただけでも大きな収穫です。
鼻レーザー、わたしの場合は肥厚性鼻炎には改善が見られたので、鼻中隔が湾曲していない方の花粉症対策や、点鼻薬の使いすぎによる薬剤性鼻炎には効果が期待できるかもしれませんね。
個人的に感じたデメリットは、
- 術後しばらくは不快
- たとえ鼻が開通しても、永続するわけではない
の2点。
わたしは片鼻でしたが、これが両鼻だったらさそがし術後きつかろうなと想像します。そして、この苦痛を乗り越えても永続するわけではない点もデメリット。
レーザーによって手に入れた「抗原が侵入しにくく腫れにくい新たな粘膜」はまた生え変わってしまうので、大体長くても1〜2年くらいしか効果は続かないと言われているようです。(これも個人差あり)
人によって効果は微妙!医師と入念な相談を。
以上、わたしが鼻レーザーを受けてみたレポでした。わたしのように鼻中隔湾曲症を持つ方には、効果は正直微妙かもしれません。
予後がそこそこきついので、はじめから鼻中隔湾曲症の手術(とても辛いらしい)を受けてしまった方が良かったのでは?とも思います。
今後は鼻中隔湾曲症手術を視野に入れつつ、かかりつけ医に相談しながら鼻づまり改善に努めていきたい所存です。鼻炎日記は今後もつづく……。