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#介護のこと

スウェーデン発・介護&リハビリに使えるVRゴーグルが登場!離れた家族と同じ空間で一緒に運動が可能に

介護先進国スウェーデンに本社を構えるヘムVR株式会社が、新商品のVRゴーグル『ヘムVR』を本日より販売スタート。

本商品は、ご自宅や施設のフィットネスバイク(室内バイク)に乗りながら装着すると、遠く離れて暮らすご家族やご友人と、同じ空間でサイクリングをしているような体験ができるというもの。

今回は、コロナ禍で筋力低下リスクが高まる今こそ注目すべき、本商品の詳細をご紹介していきます。

VRを利用したフレイル対策アイテム!そもそもフレイルとは?

65歳以上の高齢者人口が総人口の29.1%を占める*日本。
2025年には、75歳以上の後期高齢者が2,000万人を超えることが予想され、その要介護の最大原因は「虚弱(フレイル)」であると言われています。

*(2021年/総務省統計局調べ:https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1291.html)

フレイルとは? 予防のための「3つの柱」

正確には「健康な状態と要介護状態の間の状態」と捉えられるフレイルは、生活を見直すことで予防ができ、ある程度の改善が見込まれるものです。

そして、その予防として挙げられるのは以下の三つの柱。

★栄養
基本的にはバランスよく食べることが重要。菓子パンや麺類など単品メニューではなく、肉、魚、乳製品、大豆製品など、たんぱく質を多く含む食品をおかずに1品入れると◎

★運動
適切な運動療法を行うことで、たとえ高齢者であっても「筋力が維持される」ことが一部の研究で報告されています。

★社会性
社会性とは、ご近所同士や友人・知人とのお付き合いのほか、自治会活動、ボランティア活動など、人とのつながりを保とうとする人間の性質。しかしながら、身体能力の低下や疾患等によって、この「つながり」の保持が難しくなってしまうことも。

日常的な動作の改善&コミュニティへの参加をVRで目指す

コロナ禍の昨今でも、以上の「3つの柱」のうち、特に「運動」「社会性」を後期高齢者たちが損なわないことを目的に、多くの自治体が高齢者の「コミュニティの場」の利用を推進しています。

しかし、感染状況によっては外出ができなかったり、すでに歩行状態の悪化や体力低下があり、参加が困難となるケースが散見されているのも事実。

そこで、日常生活における動作を改善しつつ、コミュニティの場にも参加できることを目指し開発されたのが『ヘムVR』です。

世界中のどこにいても。離れて暮らす家族や友人と共にエクササイズ

さまざまな理由によってジムや運動教室に通えない高齢者も、自宅で適切なトレーニングができる」と謳う『ヘムVR』

以下では、その特徴を公式動画とともに見ていきましょう。

家族や友人と触れ合う大切な機会に

コロナ禍で外出や人との交流が少なくなることは、歩行の機会の喪失から、筋力の低下へもつながりかねません。さらには、認知症や精神状態が悪化するリスクも高まることが懸念されます。

しかし、本商品を室内バイクに乗りながら使えば、家や施設にいながらでも、離れている相手と同じ空間でサイクリングをしている気分が味わうことが可能に!

最大3名まで同じ空間で話すことができるため、お互いに相手の存在を感じ、直接会っているような感覚を楽しめます。

さらに、世界中のどこからでも参加可能。
離れて暮らす大切なご家族やご友人と会う機会としても活用でき、高齢者の運動へのモチベーションの維持にも期待されます。

20以上の風景の中でのフィットネスバイクを体験

ゴーグル内に映し出される映像と装着しているセンサーは連動しているため、仮想空間で外を移動している感覚が味わえます。

そのため、実際に自身がサイクリングしているような感覚で、飽きることなく、有酸素運動に取り組むことができるのです。


ゲーム要素のあるものや景色を楽しみながら進んでいくものなど、1人で楽しめるアプリもあり、単独でも楽しむことが可能。

シュチュエーションを選ばない手軽さ

そんな『ヘムVR』の使い方は簡単。
まずは、スマホにアプリをインストールし、本製品のヘッドセットに入れます。↓


そして、小型センサーを直接足に装着(靴下等に入れる)。↓


以上で、エクササイズをスタートすることができます。

室内バイクは、ペダルのみのタイプ、背もたれのあるタイプなど、どんな種類にも対応。

さらに、パソコンやコード/ケーブル類も不要。簡単に装着でき、ご自宅、介護施設等での利用など、室内バイクがある場所であればシチュエーションを選ばない手軽さが魅力です。

使用には前提条件も。今後、多くの人たちに役立てられることを期待

家や施設にいながら、ご家族やご友人との交流&運動ができる『ヘムVR』。
そのメリットを洗い出すと、

・フィットネスバイクでの有酸素運動の効果
・コロナ禍でも外出行うことなく運動ができる
・VRでの他者との交流等社会性が担保できる
・身体を動かすモチベーションの長期的なキープ

以上のポイントが挙げられます。
ただし、

・フィットネスバイクがご自宅や施設にあること
・アプリに対応したスマートフォンを持っていること
・相手も『ヘムVR』や室内バイクを導入していること

など、本商品を使うためには前提条件があることも事実。
以上の課題をクリアしてスムーズに扱うためには、自宅であれば、まずは家族が導入の手助けしていく必要があり、別居している場合は、ご家族自身も自宅に室内バイクや本商品を導入しなければならないという課題も残ります。

しかし、『ヘムVR』が、コロナ禍はもちろん、アフターコロナでもフレイル対策に有効なアイテムであることに違いはありません。
今後、広く認知され、多くの人たちのコミュニケーションとエクササイズに役立てられることを期待します。


【商品概要】
商品名:介護向けサイクリングVRキット
含まれるもの:特許取得済VRヘッドセット、小型モーションセンサー、アプリ
含まれないが必須なもの:スマホ(iPhone&Android)、室内バイク

公式サイト:hemVR.com